ミュータンス菌が原因となる酸の産生
お口の中には約10兆個以上の細菌が存在するといわれています。そのうち、むし歯の原因となる「酸」を作り出す酸産生菌が全体の約70~80%を占めています。代表的なむし歯菌が「ミュータンス菌」です。
ミュータンス菌は、飲食物に含まれる糖分を栄養源として酸を作り出し、その酸が歯の表面を溶かします(脱灰)。しかし、人間の唾液には酸を中和する働きや、カルシウム・リン酸などの再石灰化成分が含まれており、通常は自然に修復されています。
ところが、甘い物の摂取頻度が高かったり、歯みがきが不十分だったりすると、修復が追いつかず、歯がどんどん溶かされていき、むし歯へと進行してしまいます。